障子の汚れが気になっていた。桟に誇りがたまったり破れたりするので、この際取り外してカーテンにしようかと思っていた。
そんな矢先、夫が障子張をかってでてくれ、丁寧に張り替えてくれた。
朝陽が射すピンと張った障子は気持ちがよく、私も背筋がのびる思い。そして何よりも優しくて温かい。改めて障子の良さを発見。カーテンにしないでよかった。
障子の汚れが気になっていた。桟に誇りがたまったり破れたりするので、この際取り外してカーテンにしようかと思っていた。
そんな矢先、夫が障子張をかってでてくれ、丁寧に張り替えてくれた。
朝陽が射すピンと張った障子は気持ちがよく、私も背筋がのびる思い。そして何よりも優しくて温かい。改めて障子の良さを発見。カーテンにしないでよかった。
日が沈んだあと、ひとり散歩へ。だんだんぽかぽかしてきたので、手袋もマフラーもとった。ほっぺただけが冷たい。木々や家々の輪郭くっきりしてきて美しい。今日の賑わいが去って、静かな夜が始まる前のいい時間。
亡きみい助の写真パネル。時々「みいちゃんー!」と不意に声をだすわたし…。寂しくてちょっとへんになったのかな、なんて思ったけど、夫から「みいちゃんがニャンと鳴いているから応えているんじゃないの」と言われ納得。きっとそうだ。
長閑だ。
暑い夏が長かったので、秋が短くなるのではと心配した。が、連日秋空が広がり、おだやかな日が続き、季節の歩みがゆっくりと進んでいるのを実感している。
家の前のイチョウの木々もゆっくりと、黄葉してきた。
ただ、この空のずーっと遠くでは、おだやかではない出来事が起きているのだ。
神奈川から静岡への県境の道路を走っていると、山間に可愛い三角屋根の駅舎を見つけた。すると赤いバイクに乗った若い郵便屋さんがやってきて、駅入口の赤いポストを開けて手紙を集荷。
絵本のなかのⅠ頁のようだった。
途中の小さな観光案内所で買ったみかんの美味しいこと! 皮が薄くて甘くて瑞々しい。感動もの。続けざまに2つ味わった。
夕方散歩。うわー、大きな柿、ぷっくり美味しそう。
「落ちずして 熟みゆく柿や 殊勝なる」 相生垣瓜人
まったくこの句のとおりだ。
夕星は、
かがやく朝が 八方に散らしたものを
みな もとへ 連れかえす。
羊をかえし、
山羊をかえし、幼な子を また母の
手を連れかえす。
「断片」より サッポー (呉 茂一訳)
西の方に太陽が沈むのを見ると、この詩の一節を思い出す。羊をかえし、山羊をかえし、幼な子をかえし、雲をかえし、私もかえる、と口ずさむ。
「かがやく朝が 八方に散らしたものを みな もとへ 連れかえす」ここが好き。紀元前のギリシャの女性詩人がぐっと身近に感じる。
ただ、私の家路は東の方角なので夕焼けに背を向けて帰る…、みんなといっしょに帰れず残念…。
みい助😾も、ここのところ体調が悪く、食欲もなくぐったり。痩せて特に腰回りがヒョロヒョロ。薬も飲めずチュールを食べさせるのがやっとの状態だった。
心配で心配で、朝になると、生きてるよね?…と…
それが、昨日から食欲がでて、今朝は完食!!