わたしのおさんぽ季節だより

散歩が大好き きょうも自然の声に 耳をすまして 足を止めて

なんでもない日

陽が射しておだやかな朝、まぶしく光る木々の先端を見ていると、長田弘氏の詩が浮んだ。
      猫のボブ 
   赤と白のサザンカが咲きこぼれる    緑の垣根のつづく冬の小道で、
   猫のボブが言った。平和って何?    きれいな水? 皿? 静けさ?
   それからは、いつも考えるようになった。ほんとうに意味あるものは、
   ありふれた、何でもないものだと。   魂のかたちをした雲。
   樹々の、枝々の、先端のかがやき。   すべてちいさなものは偉大だと。