2017-01-10 なんでもない日 陽が射しておだやかな朝、まぶしく光る木々の先端を見ていると、長田弘氏の詩が浮んだ。 猫のボブ 赤と白のサザンカが咲きこぼれる 緑の垣根のつづく冬の小道で、 猫のボブが言った。平和って何? きれいな水? 皿? 静けさ? それからは、いつも考えるようになった。ほんとうに意味あるものは、 ありふれた、何でもないものだと。 魂のかたちをした雲。 樹々の、枝々の、先端のかがやき。 すべてちいさなものは偉大だと。